働く時に持つべき心構え

老人ホームで働くときには様々な心構えが必要であり、「要介護者の尊厳をいちばんに考える」こともその1つです。要介護者を生活介助する際には、相手の気持ちを考えながら、尊厳を侵してしまうことがないようにします。
例えば、排泄問題に関しては、事務的に時間が来たからすぐに交換するのではなく、要介護者の意思を尊重しなければなりません。

要介護者は、お年寄りですので介護者にとっては、人生の先輩にあたります。そのため、言葉遣いも敬語を使うなど気配りが必要です。また年を重ねるとできないことが増えるのは当然のことですので、プライドを傷つけるような発言も控えなけれなりません。

また、特に要介護者がリハビリ中であると、体調面や発言内容などに日々変化があるはずです。そのため、その変化を記録し続ける必要があります。ちょっとした、「気づき」をメモしておくことで、後に役に立つことがあるでしょう。

なお、老人ホームのタイプにもよりますが、職場によっては医者や看護師、リハビリ師などが連携して要介護者のフォローを実施します。優秀な介護士になるには、スタッフの連携の中で、介護士の枠を超えて、医療知識などを身につけるなどすることで、キャリアップも期待できます。

介護職は体力勝負の仕事です。例えば、寝たきりの高齢者のベッドの移動や、ベッドから車椅子への移動、寝返りの手伝いなど、力なくしてはできない業務なので、日頃から体を鍛えておくことも大切です。